薄着になる夏が近づくとやはり「ダイエット」というキーワードが気になる方が多いのではないでしょうか?
とにかく体重を落としたい!という気持ちから食べないダイエット等の無理を続けると一時的に体重は減りますが後にはリバウンド・・・となる確率が高いですよ。
今回は脂肪について。
私たちの身体の脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪の2種類があります。
女性は皮下脂肪が多くつく傾向があり、蓄積されるのに時間がかかる反面減りにくい性質。
皮下脂肪によって外見的な影響は出やすいですが、健康に直接影響を及ぼすことはあまりありません。
逆に、内臓脂肪は蓄積されやすく、消費もされやすい性質です。
痩せたいと思っている方にとっては減らしたい脂肪。
ところが、この内臓脂肪は生活習慣病を改善させる「アディポネクチン」という物質を自ら生み出していることが分かりました。
「アディポネクチン」の働きは血流に乗って全身をパトロールし、血管壁に傷ついた部分や炎症をおこしているところを見つければ、素早くそこにくっついて修復してくれるので体内の“消防隊”とも呼ばれるそうです。
アディポネクチンの働き
・高血圧や動脈硬化を予防、改善
・インスリンの働きをよくして糖尿病を防ぐ
・余分な脂肪の燃焼をサポートして脂質異常症を予防、改善
身体の中で大活躍をしてくれるアディポネクチンですが、その分泌量は単純に脂肪の量と比例するものではないそうです。
内臓脂肪が増えすぎると逆に悪玉物質が増えてアディポネクチンが減少し、高血糖・高血圧・脂質異常症などの症状が。心筋梗塞や脳梗塞のリスクも増えます。
悪玉物質を減らして、アディポネクチンは増やしたい!そのためにできる事をまとめてみました。
・まずは運動で適切な脂肪量をキープ!脂肪をエネルギーとして消費し、内臓脂肪を貯めこみすぎないこと。有酸素運動も良いですが、直接内臓脂肪に働きかける腹筋等の筋肉運動もおすすめです。無理はしないで続けることが大切です。
・アディポネクチンを増やすとして注目の食材は大豆製品や海藻類。ですが、量はわずか・・・
これだけに頼らないで運動とセット、と考えてみてはいかがでしょうか?
・アディポネクチンを激減させるタバコは止めましょう。せっかく分泌されたアディポネクチンを一瞬で減らしてしまいます。
人の「美しさ」の大前提に健康があります。
この夏のダイエット、脂肪をすべてひとくくりにしてただ落とそうとするダイエットはやめて、健康で美しくなる生活習慣を目指してみてはいかがでしょう?
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