オーガニックコスメと聞くと「敏感肌でも安心して使えそう」「身体に良さそう」等のイメージを持たれる方が多いと思います。
しかしイメージとは違ってオーガニックが必ずしもお肌に優しいわけではありません。
今回はオーガニックコスメとはどのようなものかご紹介します。
オーガニックとは直訳すると「有機の」という意味です。
農薬を使わない有機栽培で作られた植物によって作られたものをオーガニック製品として扱われます。
オーガニックコスメの認定機関は国によって違います。
世界85カ国以上の認証を行っている「エコサート」が世界最大級のオーガニック認定団体と言えます。(エコサートは拠点をフランス・トゥルーズに置いています)
ドイツはBDIH、イタリアはICEA、イギリスはソイルアソシエーションがあります。
それぞれに化粧品に関する定義を設けていて、フランスのコスメビオ(オーガニック認定機関)では以下のように定義つけています。
・成分の合計95%以上が天然または天然に由来する成分である(水含む)
・成分の合計10%以上がオーガニック原料である
・植物原料の95%以上はオーガニック由来である
・防腐剤を使用しない
・合成香料、合成着色料を使用しない
・動物実験を行っていない
・遺伝子組み換え成分を含まない など。
厳しい基準ですがよく考えてみると、
・成分の植物原料のうち5%はオーガニックでなくても良い
・成分の合計のうち5%は化学原料を使っても良い
ということも言えます。
たとえ基準を全てクリアしていても100%オーガニック素材、100%天然素材と言うわけではないということです。
そして、天然素材でもアレルギーが出るものもありますし、化学合成成分を使っているからといって必ず肌に負担になるわけではありません。
オーガニックやナチュラルなものが100%安全ではない、ということを知っておく必要があります。
海外のオーガニックコスメの認定機関について書きましたが、日本のオーガニックコスメの認定基準はどうなっているのでしょうか。
実は現在、日本にはオーガニックコスメの認定機関はありません。
日本でオーガニックに関する基準を定めているのは農林水産省ですが食品に対しての認定しか行っていません。
日本はオーガニックコスメの基準が定められていなのです。
ですので、日本のオーガニックコスメは「オーガニック」をどのように表現するのか
メーカーやブランドの判断に委ねられているのです。
先ほどのフランスの基準に近い、厳しい基準を設けていてもオーガニックとして売り出さないメーカーもあれば、原料の一部に使用しているだけでもオーガニックをうたうメーカーもあります。
オーガニックコスメというだけで飛びつくのはやめて、メーカーのホームページやカタログなどでチェックしたり、製品のサンプルで試してみたりして自分に合う化粧品を選ぶようにしましょう。
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